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2009年3月 1日

VASSその1 Budapester 

ハンガリーの名靴職人ラズロ・ヴァーシュ氏のブランドVASS。
靴マニアには↓の本もしくは伊勢丹のおかげで、そこそこ知られたブランドかな。

高級ハンドメイド靴の製法を大量の写真と詳細な解説した名著。
「Hamdmade SHOE FOR MEN」
の著者が、このヴァーシュ氏です。(この本については後述)

2009年1月にハンガリー訪問の際、立ち寄り、ここを代表するモデル、
Budapesterのフルブローグ(ダブルソール)と、
AltWienのセミブローグ(あえてビブラムソール!)
を購入しました。

VASS SHOP

Vass Shoes:
Haris köz 2., H-1052 Budapest, Hungary
Phone / fax: +36-1 318-2375

(リンク)VASS SHOES http://www.vass-cipo.hu/

この、VASSというブランド、「既製靴では世界最高峰」と雑誌などで言われていたりします。

既製なのに、ほぼ完全に職人の手作業によって作られてます。
安価なハウスモデルであっても、ハンドソーンウエルテッドであったりしますし。

一部雑に見える部分もあるので、丁寧な仕上げというよりは、しっかりと手作業で作った既製靴。というのがいいかもしれません。とても頑丈です。

ただ、甲革(アッパー)の質が、もう少し良ければ。本当にその一点。
とはいえ、この部分は好みですね。カタログによればボックスカーフとのことです。
薄めでありながらかなり硬い革質です。

この店はパターンオーダもビスポークも可能らしいので、そうすれば、革も選べますね。
(受け取りが問題ではありますが。)

日本では、伊勢丹がプロデュースし、イタリアのロベルト・ウゴリーニ氏の木型(ラスト)を使って、ここの工房がフルハンドで作った、
Roberto Ugolini Fatto A Mano Da Vass (ロベルト ウゴリーニ ファッタ マノ ダ ヴァーシュ)が有名です。

この場合のラストは、スクウエアトゥの「U」(ウゴリーニのU)、ラウンドトゥの「F」(フィレンツェのF)。

ハンガリーまで行って、上記を買う価値もなくはないのですが、(はるかに安いので)
ブダペストの店では、Uラストは在庫が少ないこと、人気のあるFラストは、オーダーになってしまうこと、それらは日本でも手に入ること、などを考えると、やはりここは、日本では直接入手の難しい、「VASSのハウススタイル」東欧、ドイツ、オーストリー系、無骨なデザイン、ブダペストスタイル直球なモノを買うことにしました。


VASS 1

今回、紹介するのは、まさにブダペストスタイル、その名も「Budapester」
黒のフルブローグダービー。ラストは、聞くのを忘れてしまったのですか、たぶん、「3636」
トゥの立ち上がり方がブダペスト系ラストの特徴ですね。

これでも3636はまだおとなしいデザインのラストで、Budapestラストになると、この立ち上がりがトゥに向かってもっと上がります。

値段は1足95,000FT(ハンガリーフォリント)
ハウス(ラスト)モデルはこの値段です。
ハウスラスト→Budapest,3636,Banana,R,AltWien,NewPeterなど

ウゴリーニモデルは115,000 Ft。
シュートゥリーは5,000FTだったかな。

VAT還付手続きで10パーぐらいは戻ってきます。

もしこの店に行く人のために、ヴァーシュ氏の娘さんから、もらったメールの内容を添付しておきます。(2008年11月)
ちなみに 「your size」は「size43-44 width E-EEE」で聞いたものの返事です。
結果的にサイズ42を買ったのですが。

We have a large stock of shoes in your size including the Budapest model on different last forms and we also keep U last shoes. F last shoes we only make if someone orders it. If you find shoes that fit you can of course buy them immediately. The price of the Budapest models is 95000 Ft (about 380 EUR), U last models cost 115000 Ft (about 460 EUR). We can also give you a tax refund paper which you can use for an about 14% refund as you leave Hungary or the EU.

The shop assistants speak some English and they will be glad to help you.
Looking forward to your visit,
Eva Vass


VASS 2
▲某雑誌の特集で、VASSの普通の(ハウス)モデルはイモムシみたいと言われたデザイン。ひどい言われよう?

ウゴリーニのラストもカッコいいですが、ドイツや中東欧のラストも良いですよ。
個人的にはゴツイこのラストは好きです。

VASS 3
▲ヒールカップ、秀逸です。

VASS 4
▲でもたしかに、こう見るとイモムシと言いたくもなるかな?(笑)

VASS 5
▲ちょっと写真が広角のため、ゆがんでます。
実際の靴はここまでぺっとりはしてませんのであしからず。
ウエルトを拡大したかっただけです。

VASS 6
▲こちらもウエルト確認用。

VASS 7
▲釣り込み部分。

VASS 8
▲ソックの型押しロゴ。この靴はフルソックでした。

VASS 9
▲飾り釘。いかにもなデザインです。

VASS 10
▲ありがたがるものではないのですが、フルソックなので、釘跡は見えませんね。
ただ、ハンドソーンなのは確かです。
ライニングはすべて革。この革はいい感じです。

VASS 11
▲エドワードグリーン・チェルシー(202ラスト ワイズF)と比較。
ちなみに両方、まだ磨いてない新品状態の頃の写真です。

VASS 12
▲おなじく、エドワードグリーン・チェルシー(202ラスト ワイズF)と比較。
トゥ部分。

VASS 13
▲エドワードグリーン・チェルシー(202ラスト ワイズF)と、ソール比較。

エドワードグリーンの底材もすばらしいですが、VASSの革底材もこれまた良いものを使っている感じです。
仕上げもヒドゥンチャネルも、美しいですね。

ダブルソールなので返りの問題はもちろんあります。
ただ、底材がいいためかしばらくすればちゃんとついてくるようになります。
ヒールカップのホールドがいいのも一因かもしれません。

VASS 14
▲VASSのカタログと、ショッピングバック。
気を使ってくれたのか、靴箱はくれませんでした。言えばくれたでしょうね。

カタログもとても美しい、内容としては下記サイトで見られるものとほぼ同一です。
VASS SHOES http://www.vass-cipo.hu/


▼おまけ「Hamdmade SHOE FOR MEN」の紹介

VASSの工房でどうやって靴を作っているか、詳細にわかります。

それにとどまらず、革の製法、手入れなどなど、多岐にわたる情報が大きな写真と詳細な解説で展開されていますので、ドレスシューズマニアは必携ではないかと思います。
絶版になる前にぜひ。

ちなみにVASSのブダペストの店では、サンプルが置いてはあるのですが「売ってくれない」です。

VASS 15
▲クリックすると拡大写真が見られます。

ラズロ・ヴァーシュ氏の名前も読めるかとおもいます。

VASS 16
▲グットイヤー製法 の説明なんてありませんw

右にちょっとだけダブルウェルト(ノルウィージャンかな)の説明のページが見えてますね。

VASS 17
▲出し縫いハンドソーン中の図。松脂浸した糸でツーーッと。


この本、日本語版はありません。英語、ドイツ語、イタリア語版などあるようですが、
日本でも入手できなくは無いですが、amazon.co.jpでは直販は無いようです。

2009年3月現在、下記のamazon.comでは、まだ直接在庫で取り扱っているので、
英語版は日本に輸入可能です。


2009年1月13日

靴。

たまには「旅行以外のネタを」ということで、靴シリーズを始めようかなと。
メンズEXとか言う雑誌がありますが、これ、ふだん買うことは絶対にないのだけれど、今回は全面的に靴特集やっていて、思わず買ってしまったので、こちらでも特集しますw

10年くらい前はRedwingに惚れ込んで一筋でしたが、最近は普通のいわゆる紳士靴を買ったりしてます。

とりあえず今日はざっと。

shoes

◇上列左奥から◇

REDWING 「8136」 (アメリカ)
かれこれ十年履いてます。
ビブラムラグソールさすがに革の経年変化が出始めていますが、
まだメンテしだいで数年は持つでしょうね。

AllenEdmonds 「ParkAvenue」  (アメリカ)
いわずと知れた?大統領靴。
(本当かどうかはさておき、大統領が就任式だか初登庁時に履く靴だとか)
シングル革底。
これ履いて本当にニューヨークのパークアベニューを歩いてきました。
(だから何。)

Alden 「1339」 (アメリカ)
コードバンのチャッカブーツ
カラーは「8(エイト)」という名のバーガンディ
ラストはバリー。オールデンの定番。 
ダブル革底
シカゴホーウインの最高級コードバン使用靴。ぬめっとした艶がなんとも。
でも雨の日履けないコードバン。すぐ傷だらけになるコードバン。
それなりの覚悟で買ったほうがいい靴。
コルドヌリアングレーズのバーガンディーワックス塗って
ブラッシングすると、もうくらくらする位いい艶が。

Corcket&Jones 「LOWNDES」 (イギリス)
クロケ。
ハンドグレードではないほうのダブルモンク。
ハンドグレードは「セイモア」
スクエアトゥ。フレンチカーフ。
シングル革底、とても履きやすい。良い靴。
ダブルモンクはもう一足ぐらい集めたいところです。
実は、三陽山長の源太郎が欲しい・・・(後に買ってしまいました)

Clarks 「GoodWin CAP」 (イギリス・製造ベトナム)
ストレートチップのブーツ  薄めのゴム底
軽い。雨の日用。

◇下段左奥から◇

Jonston&Murphy 「LH01」 (製造リーガル・日本)
ストレートチップのブーツ シングル革底
普段履き用。私の足には一番フィットしているかも。

VASS 「AltWien」 (ハンガリー)
セミブローグ ラスト3636
なんとソールがビブラムラグソール
シングルの革ソールに貼り付けている様ですね。
まだ履き慣らしていません。。

VASS 「Budapester」 (ハンガリー)
フルブローグ ラスト3636[多分]
ダブルソール革底。チャネル仕上げ。
VASSというとウゴリーニとのコラボ靴が有名ですが、
これがわりとハウスモデルとして定番でしょう。
ブダペストスタイルの靴もなかなかの物ですよ。
某雑誌では「イモムシみたいな靴」とひどい言われようですが、
トゥの立ち上がった東、中欧ならではデザインは1足持っていて損は無いです。
正直、トゥの捨て寸ばかり長い、イタリア靴バンザイって風潮もどうかと。
VASSの職人の造ったイタリア靴は褒めている。それはそれでどうかと。
靴の専門家なら、それぞれの個性をちゃんと認めてあげて欲しいですね。
ちなみにVASSは既成靴作りにおいてノーザンプトンの名工房を上回る技術と、
クオリティーを兼ね備えていると思います。
いまのところは、ダブルソールが硬いので返りがまだ悪くじゃじゃ馬です。
慣らしに少々時間はかかりそうです。

EdwardGreeen 「Chelsea」 (イギリス)
えどぐり。
ストレートチップ ラスト202 シングルソール革底
いわずと知れた名靴中の名靴。(既製では)
ソールは若干のヘベルドウエスト、半カラス仕上げ。
造りも革も非の打ち所が無いくらい手抜きなし。
昔はもっといい革だったというからどんだけーという感じですよ。
そういえばこの靴、ソックのロゴが1世代古い物でした。最近買ったのに。
それはそれでいいのですが。
履くと土踏まずに心地いい瘤があたって、たまりません。
本格的には、まだ履き慣らしていません。

Regal 「JN42」 (リーガル・日本)
プレーントゥ モンクストラップ
革材ガラス。シングル革底。
革の浮きが目立ってきた・・まあ仕方ないでしょう。
お気に入りではありますが。

2008年11月 4日

鏡面磨き

最近ドレスシューズの手入れが楽しい。

週末出動予定のジョンストン・マーフィのトゥとヒールを磨いてみた。

巷で鏡面磨きといわれるヤツ。

ブラシして、コロニルのディアマントで手入れした後、
比較的どこでも売っているKIWIのポリッシャー(黒)を刷り込み微量の水で延ばす。
また刷り込み微量の水で延ばす(磨く)、
また刷り込み微量の水で延ばす(磨く)、
・・・の繰り返しを10分~15分程度続けると、
革の毛穴やくぼみが埋まってきて、エナメル状になる。

行くとこまで行けば、本当に鏡面になるらしいが、とりあえず、今回は半鏡面ぐらいで終了。

ジョンストンマーフィー LH01
実験台 ジョンストン&マーフィー LH01(リーガル製)

ジョンストンマーフィー LH01
磨く前、最初はこんな感じ

ジョンストンマーフィー LH01
磨いた後

なんだか楽しい作業で。

ただ、革が曲がる部分にはやらないこと・・。
(皮膜がひび割れたり白く吹くらしい。)

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